luigiの世界


by luigihirose
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カテゴリ:恩師との思い出( 2 )

3月9日

忘れもしない2年まえの今日 
私は同僚のコック、ソムリエ計五人でフィレンツェ近郊の町プラートのホテルで開かれる
トスカーナワインの品評会に向かってました 
ヒップホップをズシンズシン轟かせ行きはのりのり 会場で顔見知りのワイナリーの人達に挨拶まわりをしながら
ワイン談義に花を咲かせていたとき 私の携帯がなりました
ディミトリーからです
「プリンチペが今朝死んだ」
その他色々話しましたが良く覚えていません、とりあえずすぐフィレンツェに戻るとだけ伝えて電話を切りました
そのことを同僚に伝えると 一番若いソムリエが誰憚る事無く泣き崩れました、
その涙はすぐその場の全員にうつり 会場は一時異様な空気が流れました
訃報は瞬く間に場内の全員に伝わり 勿論トスカーナのワイン関係者で彼を知らない者はいません
各々がグラスを掲げ
   
 「アッラ プリンチペ」

の掛け声とともに杯を交わしました



挨拶もそこそこに寒雨の降る中フィレンツェへ戻りました

ヒップホップは鳴り沈み会話もありませんでした


予約はいつもの様に入っていたので通常営業でした

その後どういう一日だったか良く覚えていません
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by luigihirose | 2010-03-09 14:35 | 恩師との思い出

恩師との思い出

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彼と一緒に撮った唯一の写真 厨房の中だったのでレンズがくもってしまいました
彼の名は
  Alberto Dimitri Kunz D'Asburgo Lorena
その生涯の情熱を料理とワインにささげた巨人
正式には10個程苗字があるらしいが 普段サインするときはこんな感じで書いていました
イタリア語っぽく変化してますが 
その名の示すとおり正真正銘ウィーン ハプスブルグ家の末裔であり
稀代の美食家、ワイン醸造家、評論家。

晩年彼の長年の夢がフィレンツェに一つのレストランとして実現しました。
『Ristrante LA GIOSTRA』
その時既に60歳を過ぎていたのにも拘らず休むことなく朝7時からソースを仕込み
夜はホールでサーヴィスの陣頭指揮を取っていました
私がその彼の元を訪ねたのが2003年 まだ言葉もままならなかった私にチャンスをくださり
料理 ワイン おもてなし 歴史 様々な事を学ぶ事が出来ました。

こうサインしている時もありました
 『Principe D'Asbrugo』
ハプスブルグの王子 という意味です

今までの人生で一番お世話になった方です。
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by luigihirose | 2010-02-25 23:21 | 恩師との思い出